始業式の一日

2021年1月8日 08時15分

いよいよ2021北中学校がスタートしました。

冷え込んだ朝一番には、新生徒会本部役員の二人が、初掲揚。

役員活動を確実にスタートしてくれています。背景には、この3学期北中のめざす「思いやり」の文字が。みんなで育ててまいりましょう。

 

 

こちらも、朝一番の各教室です。生徒たちの元気そうな顔、顔、顔。

こちらまで笑顔になります。やっぱり校舎には、子どもたちの姿がなければならないなと心底思います。

 

2021川之江北中学校、元気に出発してます。

 

 

 

 

 

始業式は、各クラスで凜と空気を整えた中、校長先生の放送による語り掛けにより、式辞が送られました。以下ご一読ください。

 

 

式辞

強い寒波が シベリアから流れ込み、大雪が心配された中、新年を迎えました。
まずは、生徒の皆さん あけましておめでとうございます。
ここ川之江では雪が積もることはありませんでしたが、
東北・北陸地方の日本海側では、たいへんな大雪が続いています。
新型コロナウイルスの感染拡大は全国に広がり、医療体制は限界の状態です。
GOTOトラベル・GOTOイートの停止も継続され、
旅行業界・飲食業界の方は、大打撃を受けています。
また それに関連した業界の方達も本当に苦しい状況が続いています。
このような状況の中、否、このような状況だからこそ、
私は、この3学期、皆さんに、
校訓の3番目「思いやり」を意識し、生活してほしいと思っています。
「思いやり」とは、相手の立場に立って考えた時、
自然とわき上がってくる気持ち、また その気持ちを行動に移すことです。
ただ、このことは、簡単なことではありません。
人間は、なかなか相手の立場に立つことはできず、
注意していないと 自分のことばかりを考えてしまいます。
「思いやり」を意識して生活するには、自分に対する 注意深さが必要です。
3年生はいよいよ自分の志望校受験の本番を迎えます。
志望校合格に向けて頑張っている中でも、「思いやり」を忘れないでほしいです。
1・2年生も、自分が一番力を入れていることを頑張っている時、
「思いやり」を 覚えておいて ほしいです。
そうすれば、自分の頑張りは、だれかのためになる。という、
頑張ることの理由を、見つけることができると思います。
「思いやり」は、小さなことで構いません。むしろ小さい方がいいと思います。
受けた相手が 重荷に 思わなくてもいいように、
相手が気づかないような「思いやり」が 最高かもしれません。
そんな「思いやり」を、まずは身近な人に対して 送ってください。
そうすれば、その「思いやり」は、時間はかかるかもしれませんが、
コロナ禍で苦しんでいる人たちに、必ず届くと 私は信じています。
なぜなら、我々は つながっているからです。
我々は、自分の力だけで生きていくことはできません。
必ず誰かの力を受けて生きています。
実際、朝起きてから夜寝るまで、また寝てからも、
我々は、誰かが作ってくれたものを使い、生活しています。
また、我々が使うものを作ってくれた人達も、
誰かが作ってくれたものを使い生活しています。
つまり、我々は、みんながつながり、協力して生活しているのです。
このことから、我々が身近な人に対して送る「思いやり」は、つながりをたどっていき、
苦しんでいる人達まで必ず届く日が来る。と私は信じているのです。
社会を 明るくしていく 大きな一歩のために、
また、校訓の1番目「挑戦」、2番目「感動」と発展させてきた
皆さんの成長の 総まとめとして、
この3学期は、「思いやり」を意識して 生活してください。
Life is only once! 人生は一度きりです。
この3学期の生活が、新しい自分への第一歩になることを期待しています。

令和3年1月8日
           四国中央市立川之江北中学校 校長 篠原和彦