10/31㈮ 四国中央市学校人権・同和教育研究大会
2025年11月4日 17時38分10/31㈮の午後、市内の小中学校および川之江高校の先生方や、人権対策協議会の方々を招いて、市人権・同和教育研究大会が開催されました。本校は会場校として、1年1組、2年1組、3年2組の授業を公開しました。
1年生「渋染一揆」
1年生は、江戸時代末期に岡山藩で起きた、身分差別に反対する「渋染一揆」の授業でした。これを単に歴史的な出来事としてとらえるのではなく、自分事として考え、自らの生活を見つめ直すことをねらいとした授業でした。生徒たちは、難しい言葉や当時の社会のきまりなど、1年生にとって難しいことがらが多かったにも関わらず、積極的に意見を発表し、自分たちの生活に置き換えて考えようと頑張りました。
2年生「三月三日の風」
2年生は全国水平社の創立者である、西光万吉を主人公としたビデオ「三月三日の風」を視聴して学習を進めてきました。今回の授業では、西光万吉の思いに迫り、思いを互いに言い合える仲間の輪を広げていくことが差別解消につながるという意識を根付かせることをねらいとしました。机とイスをろうかに出し、全員で車座になって発表し合うことで、生徒たちは思いを伝え合い、考えを深めていました。
3年生「峠」
3年生は結婚差別を題材とした「峠」について学習してきました。本日の授業のねらいは、主人公である恵子の思いや行動を通して自分の考えを振り返り、差別をなくすためにどのような生き方をすればよいかを考えることにありました。生徒たちは、資料を通して自分のことを振り返り、これからのことを前向きに考え、プリントにある言葉でなく自分の言葉で伝えあっていました。
実践報告会
授業後、各クラスで授業の振り返りを行い、感想や改善点を発表し合いました。その後、体育館で土居中学校が取組を発表し、10グループに分かれて「なぜ同和問題、部落問題を学ぶのか」というテーマで意見を発表し合いました。各グループでの話合いは、自らの実践や体験をもとに、熱心に行われていました。
参加者は、人権・同和教育を通して、生徒と共に学ぶ立場として「人としてどう生きるか。人と人が支え合って生きていくにはどうすればいいのか。」を考え抜く、良い研修になりました。授業を提供してくれた1年1組、2年1組、3年2組のみなさん、ありがとうございました。